ルバーブという野菜をご存じでしょうか?最近、だんだんと日本でも見かける機会が増えてきたので、知っている人もいるかもしれませんね。
ルバーブは基本的には、色々な効能が期待できる栄養価が高い野菜なんですが、一つ注意しないといけないことがあります。
それは、子宮を収縮させてしまう危険性があるということです。
そういった危険を回避するためにも、この記事ではルバーブの効能や、楽しみ方、食べ方の注意点などをご紹介したいと思います。
ルバーブとは
そもそもルバーブとは何かというと、西洋ふきと呼ばれることもある、ふきに似た形状の野菜のことです。
赤や緑のきれいな色合いで、ふき同様、葉柄部分を食用としています。
イギリスなど、ヨーロッパではポピュラーな野菜として知られており、お菓子やジャムに加工され使われることが多いです。
最近では日本でも少しずつ認知され、ルバーブを使ったメニューを見かけるようになってきましたし、栽培もされています。
ルバーブは、和名を「ショクヨウダイオウ(食用大黄)」と言い、古くから漢方医薬の薬草として粉末にして利用されてきました。
ルバーブの効能
ルバーブはふきに似た形状で同じように葉柄部分を食べることから、ふきと同じように食物繊維が豊富です。
食物繊維は水溶性・不溶性ともに多く含んでおり、排便を促し、体内の余分なものを排泄するのを助けてくれます。
またカリウムも豊富ですから、余分なナトリウムの排泄に役立ち、高血圧などの生活習慣病予防への効果が期待できます。
ルバーブは赤い色味を活かして料理に活用されることが多い野菜です。
赤い色味を持つものは、色素成分であるアントシアニンが含まれています。
強い抗酸化作用を持つアントシアニンが、活性酸素の働きを抑え、老化やがんを遠ざけてくれる効能も期待できます。
同じく抗酸化作用を有するビタミンCやβ−カロテン、ビタミンEも含んでいますから、相乗効果が期待できますね。
ルバーブと妊婦
スイーツで楽しまれることの多いルバーブは、ビタミン類やミネラル類の含有量が多く、栄養価の面で優秀な食材です。
このように一見すると良いことばかりのように思えますが、妊婦さんは少し気をつける必要があります。
何かと言うと、ルバーブには子宮収縮を促進する作用があるため、妊娠中はあまり食べない方が良いということです。
そのため漢方医薬として使用される際にも、妊婦さんには処方を控えられることが多いと言われています。
また授乳中も乳に成分が混ざると乳児が下痢を起こすとされており、やはりあまり適していません。
これらは、ルバーブが「センノシド」という成分を含むことに由来します。
センノシドは緩下剤などの薬にも使用される成分。
通常時には排便効果を促してくれるうれしい働きも、妊娠中や授乳中には慎重になった方が良さそうです。
ルバーブの食べ方
ルバーブは酸味が強いため、生食にはあまり向いていません。加工して楽しまれることが一般的です。
ポピュラーでなおかつ使いやすいのが、ジャムにする方法。
ルバーブに砂糖を加えて煮るだけで、ルバーブがとろとろとした状態に変化してくるので、簡単にジャムが作れます。
通常、ジャム作りの際に加えられることの多いペクチンも、ルバーブ自体が多く含有しているため、わざわざ加える必要がなく楽チンです。
ジャムにして煮詰めていくと、色味がより強く鮮やかに出てきます。
ルバーブの酸味に砂糖の甘みが加わることで食べやすくなりますよ。
酸味を活かして、スイーツばかりでなくお肉料理などとあわせても相性が良いので、非常に使い勝手の良いジャムが出来上がります。
まとめ
少しずつ食卓に根づいてきたルバーブは、栽培もされるようになってきましたが、まだまだ生のものが出回っている量は少ないです。
代わりに冷凍品の出回りがあり、旬に関係なく入手しやすくなってきました。
冷凍品だと日持ちもしますし、ジャムに加工する際にもそのまま砂糖をかけて一晩おいてから煮詰めていけば良いので、手軽です。
まだトライしたことのない方は、この機会に是非チャレンジしてみてくださいね。
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