鮮度が良いと思って買ってきたピーマンを切ってみたら、種が茶色(黒)かったという経験はありますか?
ピーマンを買うときは、外見を気にして色つやなどをチェックしますよね。
せっかくチェックして買ったつもりなのに中から茶色い種が出てくるなんて、腐っているのではないかと不安になって捨てていませんか?
ピーマンの種が茶色くなっていたからといって、腐っているとは限りません。
どうして種が茶色くなるのか、どのように鮮度を見極めたら良いのか知っておきましょう。
ピーマンの種の変色
「皮の色が緑色で、種は白くてやわらかい」という状態を、ピーマンだと思っていませんか?
実はこの状態はピーマンの果実の成長途中で、まだ熟していない状態なのです。
この後も収穫せずにピーマンを樹につけておけば、ピーマンは徐々に皮の色が黄色、オレンジ色、赤色へと変色していきます。
ピーマンが熟していくと、皮の色が変化するのです。
この変化に伴って、種の色も白からだんだん、茶色、黒へと変わっていきます。
ですからピーマンを切ったときに種が茶色だった場合は、ピーマンの成長がいつも見ている姿より進んでいたという風に解釈すれば良いのです。
種が変色したピーマンの見極め方
完熟に近づくほど、ピーマンは甘さを増していきます。
完熟までの工程ではおいしさが増していくので、種の変色も気にしなくて良いのですが、果実は熟した後は腐敗へと移行していきます。
ですから、ピーマンの種が茶色いといってすぐさま腐っているとは言えないまでも、変質が起こっていることは確かですから、よく観察しましょう。
皮はツヤツヤとしていますか?ハリはありますか?
果肉にツヤやハリがあれば、種が茶色くても鮮度には問題ないでしょう。
種が茶色や黒で、なおかつ表面がシワシワになっている場合には味が落ちてきていると考えられます。
また内側にカビのようなものが見られないかも、よく観察してから料理に使いましょう。
ピーマンの種の栄養
さてみなさんは、ピーマンの種を召し上がっていますか?
ピーマンはヘタから種、ワタを取って料理されがちなのですが、実は種やワタも食べることができます。
ピーマンから摂取が期待できる成分の一つに、ピラジンというものがあります。
ピラジンはピーマンの香りの成分で、血小板の凝集を抑えるため、血栓ができにくくなるといった効果があり、脳梗塞や心筋梗塞といった疾患の予防効果が期待される成分です。
ピラジンはピーマンの種に多く含まれていますから、ぜひ種まで食べたいですね。
種まで食べる、ピーマンの楽しみ方
種を果肉と一緒に食べるオススメの方法は、ピーマンを半割にして肉詰めなどのように詰め物をする食べ方です。
ピーマンの肉詰めは定番メニューですが、詰め物にするのはお肉だけでなく、ツナ缶などにしてもピーマンとの相性はバッチリ。
とろけるチーズやホワイトクリームのようなまろやかなものを入れると、ピーマンの香りが苦手な方でも食べやすくなります。
種はポロポロとはがれやすいので、水分や粘性のあるものを詰めると良いでしょう。
半割くらいの大きさでもピーマンには火が通りやすいので、詰め物をしても加熱する手間はそれほどありません。
ぜひ手軽に「ピーマン種ごとメニュー」にチャレンジしてみてください。
まとめ
ピーマンを切ったときに茶色の種が出てきたら、ちょっとビックリしてしまいますが、カビが生えていたり、果肉に劣化が見られたりするような様子がなければ、気にせず食べてOKです。
変色が気になるようであれば取り除いていつも通り調理すればよいのですが、せっかく種にも栄養がありますから、できれば種ごと味わいたいですね。
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