どれもきれいな緑色をした葉である大葉、シソ、えごまは、主につまものとして利用されお皿をいつも華やかにしてくれています。
さわやかな香りで刺身などとも相性が良く、ただの飾りとしてだけではなく一緒に味わっている方も多いのではないでしょうか。
同じような姿をしている大葉、シソ、えごまですが、これらの違いを説明できますか?
また、葉を見て大葉、シソ、えごまのどれであるかを言い当てることはできるでしょうか。
そこでこの記事では、大葉、シソ、えごまの違いをご紹介します。
見分け方についてもご説明していきますので、お皿に添えられてきた葉を、大葉かシソか、えごまか、判別できるようになってくださいね。
大葉とシソの違い

大葉とシソの違いは??と聞かれて即答できる人は少ないのではないでしょうか?
それもそのはずで、実は大葉とシソは同じ植物なんです。
つまり違いはありません。
正確には、シソには赤ジソと青ジソの2種類があり、青ジソの葉を大葉と言います。
大葉は、和製のハーブのように刺身と合わせたり、冷奴の上に刻んで添えられたり、サラダに加えられたりと様々な利用をされていますよね。
一方、赤ジソは梅干しを漬ける際などに使われることで知られています。
シソの使い方
シソはシソ科シソ属の植物で、葉だけでなく
・実
・芽
・穂
・花
なども利用されます。
シソの実はプチプチとした食感が楽しめるもので、塩漬けやしょう油漬けにして楽しまれます。
芽ジソには青ジソも赤ジソもあって、薬味として見かけることも多いですよね。
シソの穂でまだ若いものは、ホジソとして刺身のつまなど日本料理の食卓を彩ります。
花をつけたものは花ジソとしてやはり添え物に使われますが、わずかに花が咲いただけでぐっとかわいらしさが増し、同じシソでも印象が変わります。
このようにシソにはたくさんの使い方があるんです。
大葉とえごまの違い
えごまは、大葉やシソと同じシソ科シソ属の植物です。
見た目は大葉にそっくりですが、香りはゴマに似た風味を持っています。
刺身などに添えられることもあるほか、韓国料理でよく使用されます。
大葉と同じようにつまものとして使われることはありますが、特徴である香りが大葉とえごまとでは異なりますので、大葉をえごまで代用するのは難しいでしょう。
それぞれの良さがありますから、ぜひ使い分けていただきたいと思います。
シソは葉だけでなく実や芽、花穂の利用ができましたが、えごまも葉以外の利用方法があります。
例えば、えごまの実はつぶつぶがけしの実に似ていて、ゴマに似た香りが強く感じられる香ばしい食べ物です。
食感の楽しさと香りの豊かさから、ゴマのように料理に振りかけて楽しむことができます。
えごま油
また最近注目されているのが、「えごま油」。
α−リノレン酸が多いのが特徴の油です。
α−リノレン酸は、n−3系多価不飽和脂肪酸というグループに属する脂肪酸です。
脂肪酸のグループにはいくつかありますが、現在の日本人の食生活では他の脂肪酸の摂取量を減らして、重点的に摂取をしていきたいとされているグループがn−3系多価不飽和脂肪酸です。
血中脂質のバランスを整えてくれる働きがあるため、健康効果が期待されています。
大葉とシソとえごまの見分け方
大葉は売り場では大葉ともシソとも書かれていることがありますが、同じ植物を指します。
一方、大葉とえごまはとても見た目が似ていますが、違う植物ですので見分けることができます。
特徴は、えごまの葉は大葉と比べると輪郭がまるっぽくあまりギザギザしていないというところです。
大葉は葉の輪郭がギザギザとしていて、少し縮れたようになっています。
また味わいも大葉よりもえごまの方がややクセが強く、わずかに苦みを感じます。
まとめ
とても似た見た目をしている大葉、シソ、えごまの違いについてご紹介しました。
大葉とシソは同じ植物で、青ジソの葉の部分を大葉と呼びます。
大葉とえごまは同じ科・属の植物ながら別物で、丸っぽい輪郭をしているのがえごま、ギザギザしているのが大葉と見分けることが可能です。
いずれも香り高く、料理のアクセントとして重宝する野菜です。
葉の色が濃く、葉先までピンとしているような新鮮なものを選んで、様々な料理に添えてみてください。
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