赤くて小さな丸型をしたラディッシュは、料理の見た目を良くしてくれる野菜ですよね。
つい、根の部分を中心に使い方を考えがちですが、ラディッシュの葉はどうしていますか?
根の部分だけを使って、ラディッシュの葉は捨ててしまっているなんて方もいるのではないでしょうか?
でも、ラディッシュの葉は捨ててしまうにはもったいないぐらい栄養豊富な食材なんです。
ラディッシュはサラダの彩りに、また漬物やメインのプレートの飾りにもなる便利な野菜ですが、ラディッシュの葉もいろいろな食べ方ができます。
ラディッシュの葉から摂取ができる栄養素や、ラディッシュの葉まで楽しめる食べ方についてご紹介していきたいと思います。
目次
ラディッシュとは
ラディッシュは別名「ハツカダイコン」とも言います。
赤くコロンとした形状はまるでカブのようですが、ダイコンの一種です。
ハツカダイコンと言われるのは、栽培期間がとても短く、収穫までが20日くらいだというところから。
家庭菜園などでも手軽に作れる野菜として、人気です。
根の部分を薄くスライスして食べられることが多く、ダイコンのわりに辛味は少なくて食べやすい品種。
赤い色味はアントシアニン色素の一種であるシアニジンによるもので、抗酸化作用があり健康維持への効果も期待できます。
また、通常のダイコンと同様に、でんぷん消化酵素であるアミラーゼを含んでいるため消化を助け、胃腸の働きを整える効果もあります。
ラディッシュの葉は栄養満点
「日本食品標準成分表」には、ラディッシュの葉についての掲載値はありません。
しかし、もともとダイコンの葉は緑黄色野菜として扱われるほど栄養価が高く、ダイコンの一種であるラディッシュの葉も例外ではありません。
ラディッシュの葉には、根の部分からはあまり摂取が期待できないβ−カロテンやビタミンB群、カルシウム、鉄などが含まれています。
そもそもこれまであまりラディッシュの葉を食べる習慣がなかったのは、販売者側もラディッシュは根の部分を使うものと認識していたからです。
ラディッシュに限らずダイコンやカブなどの根菜類は、根と葉を切り離した方が葉に根の栄養を持っていかれないため、鮮度保持がしやすいということがあります。
ラディッシュについても場合によっては、かさばる葉の部分は大きく切り落とされて売られていることもありました。
しかし、最近では葉まで食べられる品種も増え、葉付きの状態で売られることが一般的です。
根だけ食べていたのでは摂取できない栄養素も豊富に含む栄養価の高さですから、ぜひラディッシュの葉をお料理に活用していただきたいと思います。
ラディッシュの葉の食べ方おすすめは?
ラディッシュの葉はえぐみが少なく、食感もやわらかいため、とても食べやすい味わいです。
生で食べる
ラディッシュは根の部分も生食できますが、葉も生食できます。
ラディッシュの根は、薄くスライスしてサラダに使うことが多いですよね。
その際に葉も刻んで入れてみましょう。
ドレッシングに決まりはありませんが、アイランドドレッシングやコブサラダドレッシングのようなクリーミーなものが良く合います。
葉に含まれているβ−カロテンは脂溶性ビタミンなので、ドレッシングと一緒に食べることで吸収効率が良くなります。
また、浅漬けなどにラディッシュの根を漬けるときは、刻んだ葉も一緒に漬け込みましょう。
調理による栄養損失は少ないのに、漬物にしたことでかさが減り、たくさん食べられる利点があります。
根の赤に葉の緑が加わって、彩りも良いですよね。
加熱して食べる
さっとゆがいて、お浸しや和え物などに幅広く使うこともできます。
炒め物に使っても、他の食材との相性やゴマ油などともよく合います。
生食が可能なくらいですので、加熱時間はごく短時間で良いでしょう。
使いきれなかった葉だけで炒めて、お味噌汁をはじめとする汁物の具材として使うのも良いでしょう。
根と葉を切り離さないで食べる
お肉料理などの付け合わせにラディッシュをバターで軽くソテーして添えることがあります。
ラディッシュは葉付きのままでもそれほど大きくないので、根と葉を切り離さずに半割程度にして、軽くソテーしたものをメインのお料理に添えるとお皿がぐっと華やかになります。
もし、これまで捨てていたとしたら、もったいないぐらい使い道の豊富な野菜なんですよ!
まとめ
ラディッシュの葉には、β−カロテンやビタミンB群、カルシウム、鉄と日頃からしっかり摂取しておきたい栄養素が多く含まれていて、とても栄養価の高い部位だということがわかります。
また、味わいも食べやすくやわらかいため、生でも火を通しても食べることができ、食べ方の用途も広い野菜ですね。
根だけ使ってラディッシュの葉を捨ててしまうなんて、もったいないので、ぜひおすすめの食べ方を試してみてくださいね。
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