ピーマンが赤くなる理由(原因)は?変色しても食べられる?

いつも見慣れている緑色のピーマンが、赤く変色している姿をご覧になったことはありますか?

赤く変色したピーマンを初めて見た時は、これって食べられるのかしら、、、、っと不安になったことでしょう。

しかし、ピーマンの変色にはちゃんとした理由(原因)があるんです!

そこでこの記事では、ピーマンが赤く変色する理由や、どの状態までなら食べられるのかをご説明していきたいと思います。

ピーマンが赤くなる理由(原因)

日頃見慣れている緑色のピーマンですが、最近ではカラーピーマンも見かけるようになってきましたよね。

黄色・オレンジ色・赤色と鮮やかな色合いでセットになって売られていることが多いようです。

これらカラーピーマンと緑色のピーマンを品種の違いだと思っていませんか?

実はこれらはすべて同じピーマンなのです。

緑色のピーマンを収穫せずに樹につけておけば、やがて黄色くなり、オレンジ、赤とだんだんと変色していきます。

つまり、ピーマンが変色する理由は「ピーマンが完熟したから」なのです。

ピーマンは熟すにしたがって緑色の色素である葉緑素が壊れ、赤い色素であるカプサンチンが増えます。だから時間が経つ毎に赤く色づいていくというわけなんですね。

赤くなったピーマンの良いところ

栄養価がアップする

「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によると、緑色のピーマンと赤色のピーマンを比較するとβ−カロテンやビタミンCの量は2倍以上、赤いピーマンの方が多いとのことなのです。

そのほかにもビタミンB群やカリウムなどでも赤いピーマンの方が多く含まれていますから、完熟したピーマンは栄養価がアップすると言えますね。

食べやすくなる

ピーマンはときに、苦みや香りが苦手と敬遠される野菜です。

「こどもピーマン」などと苦みが少ない品種が開発されるほどで、こどものが嫌いな野菜というともれなく挙がってきますよね。

ピーマンが苦いのは、未熟なうちに動物や鳥に食べられないようにするため、自分の身を守る手段ではないかと考えられています。

ですから未熟な緑色のピーマンでは苦みや青臭さがあるのに対し、完熟した赤いピーマンでは苦みがなくなり、甘さが感じられるようになります。

ピーマン嫌いのこどもでも、赤いピーマンなら食べられるのではないでしょうか?

ピーマンは変色しても食べられる?

赤くなったピーマンは、ピーマンが完熟した証なので、当然食べられます。

ただ、変色すればするほど良いというわけではなくて、赤くなった後に茶色っぽくなってきたら、熟しすぎて傷んできています。

このくらいの色になる頃には、皮のハリも失われてきて、しわしわとしてくるので劣化が感じられるでしょう。

赤く色づいて、つやつやしたところでおいしく食べるようにしましょうね。

ピーマンとパプリカの違い

赤いピーマンと言うと、パプリカを思い浮かべる方も多いでしょう。

似たような形をしていますが、パプリカの方が大型で肉厚。

ピーマンとパプリカは同じ仲間ですが、パプリカの方がより甘くてジューシーな味わいです。

パプリカでは赤や黄色といった完熟状態で使われるのが主流なのに対し、ピーマンは未熟な緑色のものが使われるのが主流でした。

味わいは良いパプリカですが、1つ買っても一度に使い切れなかったり、皮が厚くてむきにくかったりと、使いにくさを感じていた方も多いのではないでしょうか?

その点、最近よく見かけるようになったカラーピーマンは、下ごしらえが簡単でピーマン同様に用途も広く、使いやすいと人気です。

まとめ

赤く変色したピーマンは、緑色のピーマンが完熟した姿ということですので、もちろん食べられます。

それどころか、味わいは食べやすくなり、栄養価もアップすると良いこと尽くしです。

食卓も華やかになりますから、色とりどりのピーマンをぜひ使ってみてくださいね。

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