ナスに栄養がないというのは真実?カロリーも栄養価も低いって本当?

私たちにとって身近な野菜であるナス

てんぷらや煮びたしなどの和食はもちろん、中華料理にも洋食にも使える万能食材なので、食卓に登場する機会も多いんじゃないかなぁと思います。

ただその一方で、ナスにはほとんど栄養がなく、カロリーや栄養価も低いなんて話を耳にしたことはありませんか?

世間一般ではナスは栄養がないものと認識している人が多いようですが、実際どうなのか気になりますよね。

そこで、この記事ではナスの栄養価・カロリーについてまとめてみました。

ナスは栄養がないといわれる理由

実は、栄養がないと言われているのはナスだけじゃないんです。

ナスと同じ”夏野菜”であるキュウリやレタスなども、同様に言われています。

その理由の1つとして「夏野菜は水分をとても多く含んでいる」ということが挙げられます。

それでは、夏野菜とそれ以外の野菜の食べられる部分(可食部)100g中の水分量を比べてみましょう。

夏野菜だと100g中、レタスには95.9g、きゅうりには95.4g、ナスには94.0gの水分が含まれています。

一方、グリンピースには72.2g、かぼちゃには75.7g、ごぼうには81.7gの水分が含まれています。

比べてみると、いかに夏野菜に水分量が多いかがわかりますね。

このように、ナスは水分が多いため栄養がないと一般的に認識されているというわけです。

ナスの栄養価・効能・効果・カロリーは?

では、水分が多いからと言って必ずしも栄養がないのかというと、実はそういうわけではありません。

実際、ナスはその含有量こそ少ないものの、ビタミンやミネラル、鉄分、カルシウム、カリウム、食物繊維など、たくさんの栄養素が含まれています。

これらは日本人が毎日摂取する必要がある栄養素として指定されていて、ナスを1本食べると、1日に必要な量の約10分の1を摂ることができます。

また、ナスにはアントシアニン(ナスニン)というポリフェノールが含まれており、抗酸化作用や血栓予防、目の疲労回復などに効果があると言われています。

最近はパソコンやスマートフォンなどを使う機会が増え、疲れ目に悩む人も多くなりましたが、大切な目を守るために目の疲労はしっかり回復したいですよね。

ポリフェノールには血糖値の上昇を抑える効果や、肥満予防効果もあり、これらは生活習慣病予防に効果的な栄養素でもあります。

さらに、ナスはカロリーが低いことでも知られています。

そのカロリーはというと、なんと100g(約1本)でたったの22キロカロリー。

ポリフェノールの肥満予防効果もあり、ダイエットにぴったりの食材と言えるでしょう。

このように、ナスに栄養がないというのは真っ赤なウソですので、今まで栄養価が低いからと敬遠してきた人も、ぜひ使ってみてくださいね。

ナスの栄養を効率的に摂る方法

ナスのポリフェノールを効率的に摂るためには、皮を残して調理するのがおすすめです。

また、あく抜きのために切ったナスを水にさらす人が多いと思いますが、そうするとナスのポリフェノールは水に溶けだしてしまいます。

そのため、水にさらすのは長くても15分以内にする必要があります。

ですが、切ってすぐに調理する場合はあく抜きをしなくても気にならない程度なので、しなくてもいいかもしれませんね。

反対に、ナスの栄養素は熱には強いので炒め物や揚げ物にするのがおすすめです。

油を吸ってしまうのが気になる人は、調理する前に油をかけると、余分に吸わないようにできるので、試してみてください。

まとめ

ナスには、量は少ないものの、私たちの体にとって必要な栄養素が数多く含まれています。

なので、けっして栄養価が低い食材ではありません。

目の疲労回復、生活習慣病の予防、暑いときに食べると体を冷やすことができるなど、さまざまな効果が期待できます。

また、加熱しても栄養素が壊れないという特徴があるので、揚げ物や炒め物・煮物など幅広い料理に使うことができます。

皮も食べるとポリフェノールを効果的に摂ることができるので、ぜひ試してみてくださいね。

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