ナッツって食べ始めるとつい止まらなくなって、食べ過ぎてしまいますよね。
でも、ナッツを食べ過ぎると腹痛や鼻血の原因になるって聞いたことありませんか?
実は、このように言われている理由として、ナッツの栄養価の高さが関係しているんです。
栄養価が高いということと、腹痛や鼻血というのは、一見すると矛盾しているように感じますがどういう意味なんでしょうか?
ナッツはスーパーフード
ナッツは「天然のスーパーフード」と呼ばれるほど栄養価が高い食材です。
なぜ栄養価が高いのかと言うと、ナッツとはそもそも植物の種子の部分なので発芽、成長していくために必要な栄養が蓄えられているからです。
脂質、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラル類も豊富で、特にベジタリアンの人にとっては、貴重なたんぱく質の補給源として重宝されています。
また、ダイエットで無理な食事制限をしないよう、間食でナッツを勧められることもよくあります。
このように、ナッツは適切に摂取すれば、とても優れた食材なのです。
ただしこれにはあくまでも「適切に摂取すれば」という注釈がつきます。
栄養が豊富ということは、裏を返せば食べ過ぎた場合には栄養過多になりやすいということ。
例えば、脂質も豊富な高エネルギー食品ですから、当然食べ過ぎれば太る可能性がありますし、ニキビや肌荒れの原因となることもあります。
なので、食べる量には十分注意しましょう!
ナッツを食べ過ぎると、腹痛を起こす?
ナッツを食べ過ぎると腹痛が起こるというのは、正しい情報です。
ナッツ類は食物繊維も豊富で、食物繊維と言えば腸のお掃除役ですよね。
私たちの持つ消化酵素では消化されないため、大腸までそのまま移動し、便などの排泄に働きかけてくれる栄養素です。
適度な摂取で、きちんと排泄を促してくれる効果はうれしいものの、食べ過ぎれば消化不良となり、腹痛の原因となってしまいます。
また、ナッツ類には脂質も豊富なので、食べ過ぎによって消化能力を超え、脂質と水の分離が起こってしまえば、これもまた下痢や腹痛の原因となりえます。
ナッツを食べ過ぎると、鼻血が出る?
ナッツの食べ過ぎで言われてきたことに鼻血が出るという説もありますが、これに関しては、特に医学的な根拠はないようです。
栄養が豊富であることから、鼻血が出るほど滋養が高いとか、食べ過ぎないように子どもをおどした文句だったとか、都市伝説的にいろいろな説があります。
ナッツは、お菓子のアーモンドチョコレートのようにチョコレートと一緒に食べていることも多いので、実際に鼻血を出した経験があったとしても原因がどちらなのか特定できないというのも、事態をややこしくしている原因の一つと言えるでしょう。
ナッツの適量
適度な摂取は美容や健康に役立ち、過剰な摂取は禁物と言われるナッツ。
どのくらいの量を目安に食べれば良いのでしょうか?
それは、だいたいの目安で1日25グラムくらい。手のひらに軽く1杯くらいの量です。
単独のナッツでも良いのですが、ピーナッツ、アーモンド、くるみ、カシューナッツなど身近なナッツ類はいろいろあるので、複数種類取り混ぜながら25グラムくらいになるようにすると良いですね。
あと、当たり前ですがナッツを食べるときには、よく噛むようにしましょう。
あまり噛まずに食べていると、気づいたら食べ過ぎてしまいがちですので、しっかりと噛んでゆっくり食べるようにしましょう。
よく噛むことで満足感が出てきますから、食べ過ぎを防止できる点もポイントです。
ナッツを選ぶ際のポイントとしては、無塩で素焼きと書かれているようなものを選ぶと良いでしょう。
ナッツ類に塩分が加わっているとおいしさは倍増しますが、食べ過ぎにもつながりやすく、塩分摂取量も多くなってしまいます。
また、油で炒めているようなものを選ぶと、時間経過とともに脂質の酸化が起こり、風味が落ちるばかりか身体にも良くありません。
脂質の多いナッツ類は、ナッツ自体が酸化されやすいという特徴を持っています。
できればあまり大きくない包装単位のものを選んで、いつも開封して間もないものを食べるようにしましょう。保存の際は、しっかり密封するのもお忘れなく。
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